就活戦線異常あり

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学歴について考える②

Tです。前回は、なんで就活で学歴が大事なのか書きました。今回は具体的に就活では、どの学歴はどれだけの価値があるのか書きたいと思います。

 
①東大京大(一橋)
言わずと知れたトップスクールです。ハーバード等アメリカのトップスクールと異なり、多額の寄付金を払っても入学できません。最高難易度の入試試験を突破する以外の方法はありません。大学進学者数は55万人くらいで東大京大の入学者数は、6000人程度なので、上位1%です。一橋を含めても7000人程度で約1.3%です。この数字からも分かる通り彼らはエリートです。入社してからも幹部候補として手厚くもてなされます。相当なコミュ障じゃない限り心配することはありません。周りと同じことをしていれば納得のいく就活ができると思います。この層の学生は、私の定義する「普通の学生」ではありません。上位1%の人間が普通だったら他の学生はどうなんの?wって話です。特筆すべきことはありません。
 
早慶旧帝
早稲田で約1万人、慶応で約7000人、旧帝で2万人の入学者数なので、上位10%ってところでしょうか。この層の学生は、就活でよく会います。特に早稲田なんかは説明会で石を投げたら当たるレベルでいますwここまでくると人数が多いので、プレミアム感は薄れてきます。
 
資本主義では、価値は需要と供給で決まります。これは中学生でも知ってる基本原理です。需要が変わらなければ、供給が少なければ少ないほど価値は高くなります。つまり、数が少ないというだけで価値があるんです。だから数の少ない①の学生は価値があるんです。しかも、①の学生を欲する企業(需要)は多いので、価値はますます高くなります。
一方、②の学生は、数(供給)が多いので、価値はそこまで高くないです。しかし、ソルジャーとしても使えますし、一部超優秀な人たちもいるので、需要はそこそこあります。
 
いかんせん数が多いので、誰を採用するべきなのかは学歴だけで判断するのは難しいです。そこで、とりあえず書類は通して面接でじっくり判断するかと企業は考えるので、書類選考で落ちることは一部例外を除いてありません。いわゆる学歴フィルターに引っかからない最低ラインです。世間一般的には評価の高い早慶旧帝も、就活市場では書類は通るけど面接は出たとこ勝負程度の価値しかありません。そこを肝に銘じておかないと目も当てられない結果になりかねません。
 
よく早慶ではどちらが就職実績がいいのかみたいな話はありますが、私はどんぐりの背比べだと思います。どっちも変わらないけどあえていうなら、慶応の方が就活を真面目に取り組んでる人が多いので情報が手に入りやすいよ!ってところでしょうか。
 
③その他
マーチだろうが、駅弁だろうが、Fランだろうが大した差ではありません。学歴フィルターで足切りされやすい層です。何か突出したものがない限りハードモード必至です。相当戦略的に就活をしないといとも簡単にブラック企業に潜り込んで人生までハードモードに陥る恐れがあります。
 
就活市場において、この層の学生は明らかに供給過剰です。しかし、一定の需要はあります。世の中には日の目の当たらない仕事も必要ですし、エリートがやりたがらない泥臭い仕事も必要です。必要悪というやつです。そんな時にソルジャー担当として採用されます。特に金融機関に多いです。この層の学生で金融機関を目指している人がいたら是非OBに会って入社してから何をしているのか聞いて下さい。恐らく知りたくもない現実が待っていると思いますw
 
ざっと私なりにまとめてみました。資本主義社会は格差社会です。それは就活においても基本変わりません。学歴は、パスポートと一緒です。パスポートがなければ入国できないように一定の学歴がなければ書類選考すら通りません。ただ、企業としては、色々な学歴の学生を採りたいとも考えています。採用数こそ少ないですけど、そこに活路を見出して就活するのも手かなと思います。ただし、入社後の配属はきちんと調べた上で臨むべきです。

学歴について考える①

Tです。今回は、就活における学歴について書きます。

 
一般的に学歴というのはその人を構成する1つの要素に過ぎません。つまり、学歴が高い低いは、運動神経がいい悪い、見た目がいい悪い、面白いつまらないとかと同じです。実生活で学歴を一々気にしている人はほとんどいないでしょう。学歴で人を判断する人は、ものすごい穿った見方だなと思います。
 
しかし、就活に限って言えば、ものすごい穿った見方で判断されます。短期間で採用不採用を判断しないといけない企業からしたら、学歴こそが1番信頼できる指標だからです。
 
ではなんで学歴が1番大事なのでしょうか。
そもそも、採用するというのは「あなたに40年分のお給料と+αの福利厚生を保障しますよ」という意思表示です。日本では正社員を簡単にクビにできないので、ざっと1人あたり数億円の負担になります。そんな重要な決断を企業はホイホイするわけにはいけません。ましてや、何千何万人と押し寄せる候補者1人1人をじっくり判断するほど企業は暇ではありません。分かりやすい指標で足切りして絞った中からじっくり判断しよう。じゃあ何で判断しましょう?って話になってきます。 
話は逸れましたが本題に戻ります。なぜ企業は学歴を重視するのか。個人的には2つの理由からだと思います。
①ブランド
いきなり元も子もない理由ですがほぼ100%これに尽きると思いますw
目の前の人が東大出身って知ったら「おっ!?」ってなりませんか?「東大のくせに使えない」という言葉をよく聞きますが、偏見に満ち満ちた発言です。しかし、東大出身者は優秀って思っていることの裏返しとも取れます。企業も同じです。東大=優秀というバイアスがかかっているんです。書類選考の段階では、その人の人格とかどーでもいいんです。とにかく優秀そうな人だけに絞ってそこからマトモな人を選べば時間の節約になります。
 
このブランドというのが厄介です。ブランドは、市場価値と実際の価値の差分です。この差が大きければ大きいほどブランド力があるといえます。価値のないものをいかに素晴らしく見せるか、これがブランディングです。東大生は何もしなくても就活市場ではブランディングができているのです。目の前の東大生が優秀なのかどうかはさして問題ではありません。実際に働いてみないと本当のところは分かりません。
 
②ハズレを引く確率が低い
日本の正社員(総合職)は将来の幹部候補として採用されます。偉くなればなるほど体よりも頭を使う仕事が増えてきます。学歴と思考力には一定の相関があると思います。Aという意思決定を下す時、なぜAなのか、他に方法はないのかと複雑に物事を考えるのが得意な人は高学歴の方が多いと思います。企業は経験的にそれを知っていて学歴で判断しているんだと思います。つまり、高学歴の人を採用すれば、ハズレを引く確率が低いという理由から学歴で判断するのです。
 
まとめてみると、当たり前のことしか書いてないな〜って思いますwでも、この当たり前のことを理解していない(受け入れていない)人が多いです。以前、「某企業の説明会日東駒専だと満席だけど東大だと空席になってる!」って話題になっていましたが、当たり前じゃんwって思います。採用というのは学生が考えている以上に時間と労力とお金のかかることなんですよ。「世の中クソだっ」って嘆く暇があるなら、現実を受け入れて抜け道を探す方が有意義だと思いませんか?
 
 
 
 

足るを知るについて考える

どうもTです。今回はこのブログの裏テーマである「負け組にならない」について書いていきます。負け組って具体的に?って話はまた追々記事にします。

 
就活をする上で今回のタイトルである「足るを知る」という考え方は重要です。乱暴な言い方をすると身の程を知れ!!です。じゃあ何で身の程を知らないといけないのかと言いますと、戦略的について考えるの記事でも書きましたが、日本の就活はリミットがありますし、大体の企業が同時並行で選考するので、受けられる企業には限りがあります。文系の場合、そもそも自分に専門分野がないので、バラバラの業界をつまみ食いする人がほとんどです。結果的に薄っぺらい志望動機で臨み、運よく拾ってくれた会社にいくというのが典型的パターンだと思います。そうなると、自分の学歴・スペックや倍率を考慮すると、明らかにハードモードな会社ばかり受けていた場合、悲惨な結果になることは想像に難くないと思います。最初の1社目で人生がほぼ決まるといっても過言ではありません。だから、これから就活する人には負け組に転落しない選択をしてもらいたいのです。
 
 
では、足るを知るためにはどうすればいいのでしょうか。簡単にいうと、自己評価と客観的評価の乖離(現実)を受け入れればいいだけです。客観的評価を測る方法は自分の学歴で少し手間が変わってきます。
①MARCH関関同立駅弁以下
この層の学生は、書類選考・会社説明会の段階でフィルタリングにかけられる可能性が高いです。どんな綺麗事を言っても就活において学歴は重要です。昔からそうだしこれからも変わらないだろう普遍的な事実です。今さらギャーギャー騒いでも現実が変わるわけではないので、受け入れて戦略的に動くことにエネルギーを使った方が賢いです。
 
まず、行きたい企業があるなら、四季報、キャリアセンター、大学のHPを見て過去数年間の採用実績を調べて自分の大学・学部から何人採用されているのか確認して下さい。景気・採用傾向に大きな変化がなければ今年も変わらない可能性が非常に高いです。「この枠に自分は潜り込めるのか?」を胸に手を当てて考えて下さい。
 
次に、自分の大学・学部の内定者や社会人数年目以内の人にできるだけ多く会って学生時代何をしていたのか聞いて下さい。自分の経験と照らし合わせて「これならイケるんじゃない?」と思ったら自分も内定をゲットできる可能性があります。逆に、「みんなすごいなー…」と思ったら可能性は低いです。それでも受けるのかどうかは自分次第です。 
 
この層の学生は、客観的評価(過去の採用人数と内定者のスペック・経験値)と自分を比較する必要があります。その上で、可能性の高い企業7,8割残りはチャレンジするというのが賢い選択だと思います。まあ、内定者のスペックと自分のスペックの比較は主観に委ねられるので、客観的かどうかといえば微妙ですが、そこはスルーして下さいw
 
早慶旧帝
この層の学生は、①と異なり学歴フィルターに引っかかる可能性がほぼないです。したがって、採用人数を調べるという過程をすっ飛ばしても問題ありません(ただし、企業によっては特定の学部に偏ってるケースもあります)
 
やることは①の学生と同じです。同窓生のネットワークを使って色んな内定者・社会人と会って自分のスペック・経験値と比較して可能性があるのか判断すればいいだけです。特に、私の出身の早稲田は、同じ大学っていうだけで同胞の念を抱くので、仲良くなりやすいですw実は知り合いの知り合いだったなんてこともザラです。
 
また、採用実績の多い金融機関にいくという選択も取れるのもこの層の学生の特権です。私は絶対にオススメしませんがw
 
長々とやりましたが、やることはシンプルです。やる気さえあれば誰でもできることです。逆にこんなこともできない学生は、就活だけでなくその後の社会人人生でも苦労すること必至です。◯◯に行くためにはどうしたらいいんだ!!の前に、自分は◯◯にいける可能性はあるのだろうか?を確かめて現実を受け入れた上でどういう行動を取るべきかを考えたほうが賢い選択だと思います。
 
しかし、足るを知るというのは中々できることではありません。できている人は人間的に魅力的です。大したことないのにプライドが高い、見栄っ張りな人ってダサくないですか?wでもそういう人の方が大半です。私も心がけていますが、やっぱり見栄は隠せません。
 
次は就活で最重要な学歴について書きたいと思います。
 
 
 
 

戦略的について考える

Tです。このブログの趣旨は「普通の学生でも戦略的に動けば内定はもらえるから情報に踊らされないでね」です。

 
では、「戦略的」というのは具体的にどういうことなのでしょうか。
 
戦略(せんりゃく、英: Strategy)は、一般的には特定の目標を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・科学である(wikipedia)
つまり、戦略とは、目標を達成するためには何をしたらいいの?を徹底的に考えることです。方向性と言ってもいいでしょう。混同されがちな戦術は、目標を達成するために必要なことを実際に実行することです。
戦略:戦術=方向性:努力と置き換えてもらうと分かりやすいと思います。
当たり前の話ですが、戦略なき戦術に何の意味もありません。いくらOB訪問、インターンに参加したって目的がなければその行為自体に大した価値はありません。正しい方向に向かっているからこそ努力(行動)が報われるのです。  
 
例えば
総合商社にいきたい(目標)
内定を得るためには、志望動機は必須である。精度の高い志望動機を作るために、実際に働いている人から話(仕事内容、求められる能力資質、苦労したこと等)を聞いてヒントを得よう(戦略)
1人2人ではサンプルが少ないからOB訪問で色んな年次部門の人から話を聞こう!(戦術)
 
目標(総合商社内定)を達成するためには、採用側が納得する志望動機が必要です。説明会では聞けないリアルな話を仕入れて説得力のある志望動機を作成する目的でOB訪問するのは大変有意義だと思います。また、少数の話を聞くだけでは全体像が見えづらく、バイアスがかかってしまいます。そこで、様々な年次部門の人から話を聞くというのは、企業に対する志望動機を書く上で非常に効果的です。
 
ただ、これだけでは戦略的とはいえません。そもそも「何で総合商社なの?」「自分は総合商社にいける可能性ってあるのだろうか?」ということを無視しているからです。これはまた別の記事で書きたいと思います。
 
最後に、なぜ戦略が大事なのかという話をして終わりたいと思います。
一言でいうと「時間が限られているから」です。通年採用と異なり日本の新卒一括採用システムは残念ながらリミットが決まっています。何の考えもなくフラフラしていたら「エントリーシートの期限が迫ってる!!でも書くこと定まってないよ!!」ってことになりかねません。有限な時間の中でなるべく確率の高い選択をするためにちゃんと考えてから行動しましょうよって話です。
行き当たりばったりで上手くいくのは一部の天才だけです。凡人はしっかり準備しないとすぐに負けてしまいます。そこは肝に銘じて下さい。
 
 

このブログを読んでもらいたい人について考える

初めまして、Tと申します。

就活に関する記事をゆるく書いていきたいと思っています。基本的に趣味で書くつもりなので、一切の責任は負いません笑

一方、就活はその人の人生を決定づける重要なイベントなので、誤った情報があればすぐに訂正いたしますし、議論も大歓迎です(感情のみで批判するのだけはやめて下さいw)

 

なんで就活のブログを書こうと思ったのかと言いますと

「きちんとした戦略を立てて行動すれば内定は取れる」という当たり前の真実をどうして誰も教えないんだろう?って疑問に思ったからです。

また、就活という言葉が一人歩きして実態と乖離してるなーと思い、これから就活をするであろう学生たちには情報に踊らされず納得のいく就活をしてほしいという老婆心がもう1つの理由ですw

 

読んでもらいたい人は、中・高生と普通の文系大学生です。

理系の学生は、自分の専攻ありきで就活をするので、何社も受ける必要がありません。また、企業側の理系人材の求める人物像がはっきりしているので、需給バランスが取れていてミスマッチが起こりにくいです。結果として、社会不適合者でない限り数社受ければ内定はもらえます(教授の推薦を貰っていわゆる就活さえしない人もザラにいます)

したがって、理系学生は特に苦労することなく就活を終えるので、書くことがありませんwということで除外します。

一方、文系は、そもそも社会で役に立つ専門分野なんてないので、ある程度戦略的に就活をしないと目も当てられない可能性が高いです。記事にすることがいっぱいあるので対象としました。

次に「普通の」というところがミソで私の定義する普通の学生とは

・最終学歴が東大京大(一橋)である

・体育会に所属している

コミュ力、政治力(カリスマ性)がある 

・客観的に見た目がいい

・ネイティブ並の英語力

・客観的に優れている経験がある(インターハイ出場、アカデミー分野での賞歴等)

どれにも当てはまらない人たちを指します。高校の文理選択で文系を選んだ時点で就活が一気にハードモードに突入するという現実を受け入れて下さい。

 

どうして上記のいずれかに当てはまったら普通の学生じゃないのかは追々記事にします。

 

私の定義からすると、恐らく文系学生の9割以上が「普通」になると思います。でも、心配しないで下さい。冒頭にも述べた通り戦略的に動けば内定は確実に取れます。その方法論をこれから記事にしていきます。お楽しみに。